この度、大田区代表として東京都形剣道大会三段以下の部に出場しました。矢口剣志会の圖子です。大会の結果についてご報告させていただきます。
三段以下の部
打太刀 林 涼子(内田剣友会)
仕太刀 圖子 満里奈(矢口剣志会)
1回戦で今回優勝した警視庁と対戦しました。残念ながら敗退し、敢闘賞も逃し、悔しい結果となりましたが、稽古の成果を出し切ることができました。先生方からお褒めの言葉もいただき、成長した姿を見せられたことが嬉しかったです。動画を拝見すると、警視庁は前進後退の際に剣先や体幹のブレがなく、仕太刀の打突にメリハリを感じました。林さんは終始落ち着いたペースでリードしてくださり、素晴らしい打太刀でした。
四・五段の部
打太刀 佐野 貴紀(南蒲剣友会)
仕太刀 中林 宏文(修剣会)
足立区と対戦し、惜しくも初戦で敗退しました。三本目の相下段から中段に剣先を上げていく際に、仕太刀の中林先生の方が佐野先生よりも剣先が少しだけ速く上がってしまったものの、お二人の気迫や打突のキレは素晴らしく、本当に僅差の戦いでした。
六・七段の部
打太刀 五十嵐 清裕(小池自治会剣道部)
仕太刀 川井田 洋一(鵜の木剣友会)
1回戦がシード、2回戦で葛飾区と対戦し、残念ながら敗れました。いつも息のぴったりな打太刀の五十嵐先生と仕太刀の川井田先生ですが、この日は珍しく、三本目の仕太刀の突き返しを打太刀が自然体で押さえる際に僅かなミスがありました。しかし、その後はすぐに立て直し、迫力あふれる素晴らしい形を披露されました。
本大会を通して、緊張感のある場で稽古通りの力を発揮する難しさや形大会の厳しさを感じました。一方で、稽古の度に新しい気づきや学びがあり、形の奥深さに感銘を受けました。先生方が打たれる美しい形はたゆまぬ努力の結果であることや、剣道形と竹刀剣道には繋がりがあることを痛感しました。この経験は、剣道形の魅力を知り、私の剣道人生をより豊かにしてくれました。大会申し込み以前の私は昇段審査前にしか剣道形をしておらず、酷い状態でした。その中で、林さんは快くペアを組んでくださり、私を励ましながらいつも引っ張ってくださいました。また各道場の先生方にも大変お世話になりました。特に、大田区形担当の岡本先生、近藤先生、笠原先生には朝稽古会や出稽古でいつも温かいご指導をいただきました。また、四•五段や六•七段の部に出場される先輩方と一緒に稽古をさせていただき、いつも刺激を受けていました。皆様のおかげで最後まで諦めずに努力できました。本当にありがとうございました。
大田区にはやる気さえあれば全力でサポートしてくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。大会に興味がある方は、自身の形の出来を気にせず挑戦してみてください。私も機会があれば再度挑戦し、リベンジを果たしたいと思います。また、この大会をより多くの方に知っていただき、形を通じて大田区の剣道が益々盛り上がることを願っています。
謝辞
大会直前には東競武道館さん•大森剣友会さんの合同稽古に伺い、豊村先生や大岡先生、瀧澤先生からも直々にご指導を賜りました。昨年形大会に出場された川上先生をはじめ、矢口剣志会の皆様にも多大なご協力をいただきました。若山先生や古川先生、高山先生を始め、内田剣友会の皆様にも大変お世話になりました。沢山の方々が温かい応援のお言葉をくださり、励みになりました。心から感謝申し上げます。