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【大会結果】第17回東京都形剣道大会

令和3年12月4日 於東京武道館

【出場選手】

( )内は所属団体


六・七段の部:準優勝

打太刀  笠原 梓司(東競武道館)

仕太刀  近藤 卓 (剣心会)


四・五段の部:初戦敗退

打太刀  川井田 洋一(鵜の木剣友会)

仕太刀  中林 宏文 (修剣会)


三段以下の部:初戦敗退

打太刀  杉山 ゆう子(池上少年剣友会)

仕太刀  斎木 謙三 (池上中央少年剣道部)


総合成績:大田区剣道連盟 第3位


【報告】

魅せる形≒勝てる形

中林先生と四・五段の部で大田区代表として選出頂き稽古してきました。結果として初戦敗退となり、大田区の皆様のご期待に応えられず非常に残念に感じております。同時に、ご指導頂きました岡本先生をはじめ、多くの先生方に深く深く感謝申し上げます。

僭越ながら私の感じたことを短く報告します。

まず六・七段の部、笠原先生・近藤先生の素晴らしい形と結果が本大会の全てだったといっても過言ではありません。決勝まで順調に勝ち上がり、警視庁と対戦し惜しくも準優勝でした。失礼になるかもしれませんが、スピード・キレ・緊迫感等完成度が高く、何度でも見たい!と言わせる形でした。個人的には本大会ナンバーワンだったと回想します。端的にいえば、警視庁の制式化された強さに対して笠原・近藤先生の形には精錬された精密な強さを感じました。準優勝おめでとうございます。


次に三段以下の部では杉山・斎木組は我々と試合時間が重なったため、途中までしか拝見できませんでした。それでも杉山さんの凛とした所作や通る声、斎木さんの堂々とした形は練習の賜物で、一朝一夕には結実せず、特にお互いの呼吸が素晴らしいと感じました。結果としては初戦敗退となりましたが僅差の戦いだったと思います。

最後に私と中林先生は形大会まで2か月足らずでのペア結成、スクランブル発進でのスタートでした。中林先生から結成翌日には稽古場所と時間を綿密に調査した予定表(中林プラン)が届きました。この時、仕太刀に主導権を握られた打太刀という奇妙なペアとなりました。


歩法から蹲踞に始まり、構えや刀法はもちろんの事、呼吸やマスクの色に至るまでご意見・指導を頂き、集中突貫工事を行い、足りないところは中林先生と場所を変えて議論したこともありました。

当日、終わった直後の印象では(隣の組の声しか聞こえない)やり切った!勝ったな!と感じました。反して判定で相手方の旗が上がり、その瞬間から何が足りなかったのだろうと自問自答が始まりました。

その後、勝ち上がっている組の特徴として私が最も感じたのは、表現力がある形(打突のキレ・精錬された動き、通る発声など特徴のあるもの)です。

我々のようにペア同士で一生懸命やっただけでは足りない、冒頭に書いた「魅せる形」でなくては勝てない。


「先ず隗(かい)より始めよ」

我々では望む結果には至りませんでした。大田区にはまだまだたくさんの剣士がおられます。

まずは、剣道形の大会で勝つための形を感じて演じてもらえたらと思います。

貴重な機会を頂き、本当にどうもありがとうございました。


報告者:川井田 洋一




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